まにわ充裕です。
日本ではおそらく初めてとなる、パーキンソン病の早期発見・早期対応に向けた自治体における取り組みについて、現在、案件調査を進めています。
パーキンソン病は、手足の震えなどの運動症状が出るよりも前の段階から、睡眠の異常や嗅覚の低下といった変化が現れることが、海外の長期追跡研究などで明らかになっています。とくに、レム睡眠中に夢に合わせて体が動いてしまう「レム睡眠行動障害(RBD)」や、匂いが分かりにくくなる症状は、将来の発症リスクと強く関連する前駆期サインとして、学術的にも注目されています。
しかし、こうしたエビデンスがあるにもかかわらず、それらを質問票などの形でスクリーニングし、自治体の検診や健診の中で体系的に拾っていく仕組みは、現時点ではほとんど整備されていないのが実情です。
そうした中で、どのような条件や体制が整えば、地域レベルで実装可能になるのか、その可能性を探るための調査を行っています。
こちらの美原記念病院には、パーキンソン病・運動障害センターが設置されており、医師をはじめ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど、多職種によるチーム医療の体制が整っています。エビデンスに基づく治療やリハビリテーションを、専門職が連携して提供できる医療拠点が地域にあることは、大きな強みだと感じています。
こうした専門的な医療資源がある自治体だからこそ、早期の段階から支援につなげる新しい仕組みにチャレンジできる余地があるのではないかと考えています。
もしこの取り組みが形になり、広がっていけば、伊勢崎周辺だけでなく、日本全体の健康寿命の延伸や、将来的な社会保障費の抑制にもつながる、重要な政策モデルになる可能性があります。
引き続き、エビデンスを踏まえながら丁寧に案件調査を進め、市長への政策提言につなげていきたいと思います。
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