2015年05月06日

私は、天下の愚策「ふるさと納税」制度(*高価な返礼品の利用のもの)を絶対に利用しません

未来に責任!

まにわ充裕です!

さてGWの最終日ですが、(我ながら)何だか穏やかではないタイトルですね。

何度か書いた記憶もあるのですが、私はふるさと納税制度を天下の愚策と考えております。

もちろん、本来の見返りを求めないふるさと(や応援したい自治体)への寄付については大賛成であり、伊勢崎市を愛する皆様や田島弥平旧宅を保存活用して欲しい皆様の伊勢崎市への寄付は大変感謝しております。

なぜ反対するのかを出来る限り簡単に書きたいと思います。

結論から言いますと、税の再分配が政治の役割ですが、それに著しく逆行した制度であるからです。

自治体のPRが主目的だから「ふるさと納税」制度はいい制度だ!という意見もあるかと思います。

PRは物や金券ではなく、堂々と他の方法ですればいいと思います。

この図を見てください。鳥取県のHPにわかりやすい図がありました。

仕組み.png

世帯の年収が700万円の方の例ですね。

@この世帯の方が4万円の寄付をしたとします。(1万円×4自治体へ)

◆山形県上山市(http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/06207)へ1万円を寄付すると、山形牛モモステーキ100g×5枚を受け取れます。

肉.png

おいしそうですねえ。


◆滋賀県甲良町(http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/25442)へ1万円を寄付すると、お米キヌヒカリ15kgを受け取れます。

コメ.png

15kg!我が家には育ちざかりが2人いるので、これぐらいあるといいですねえ。


◆北海道占冠村(しむかっぷむら)(http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/01463)へ1万円を寄付すると、占冠メロン2玉を受け取れます。

メロン.png

食後のデザートにぴったり、美味しそうですねえ。


・宮崎県西都市(さいとし)(http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/45208)へ1万円を寄付すろと、焼酎セット3本を受け取れます。

焼酎.png

宮崎生まれ育ちの私には、宮崎の焼酎セットなんて、たまりませんねえ。



さて、この例の家庭では、4万円を寄付する事で、

「和牛500g」と「コメ15kg」と「メロン2玉」と「焼酎3本」を各自治体から受け取ったわけですね。

4万円も寄付したんだから、これぐらいは高価すぎる返礼品ではないですか?


A寄付をした自治体からその証明として、領収書を受け取りました。

B領収書を添付して、「寄付をしたので税金を軽減して下さいね」と確定申告をしました。

C4万円の寄付の結果、所得税3,800円と住民税3万4,200円(合計3万8,000円)が軽減されることとなりました。

ということは、一度4万円を寄付したとはいえ、税金が3万8千円軽減されたので、実質的な現金負担は2千円でしたね。

2千円で「和牛500g」と「コメ15kg」と「メロン2玉」と「焼酎3本」を受け取る事が出来たのですね。

この返礼品の価値はどの程度でしょうか。

すごくざっくり計算しますと(*詳しく調べたものではありません。予想です)、

g700円の肉が500gで3,500円。コメ15kgで5000円。メロン2玉で4,000円。焼酎3本で4,500円。

合計1万7,000円相当の品物を実質2千円で受け取った事になります。

さてさて、ではこの商品と実質負担2千円の差額の1万5千円は誰が負担しているのでしょうか?

仮にですが、この例の世帯を伊勢崎市在住とします。

寄付を受けたそれぞれの自治体は、1万円を受け取り1万円以下の返戻なので損はありません。貴重な自治体の財源となるので、嬉しいかもしれません。

寄付をした例の世帯は、伊勢崎市の市民税が軽減されます。

ここが重要です。

伊勢崎市の税収が減るのです!

寄付を受けた自治体はメリットしかありませんが、寄付を行った方が住む自治体にはデメリットしかありません。

もし仮に例の世帯のような年収700万円の世帯が1000件、伊勢崎市にありその全ての世帯が4万円の寄付を各自治体に行うと、3万8千円×1000世帯の3,800万円の税収減となります!

伊勢崎市民の方が、伊勢崎市に支払う住民税は伊勢崎市が提供している行政サービスの対価として納めて頂いているわけです。

受益者負担の原則というものがあります。

・下水道や都市計画道路の整備がされる事に対して都市計画税を支払う。

・水を供給されるから水道料金を支払う。

・介護サービスを万が一の時に受けられるから、介護保険料を支払う

といった事ですね。

要は、伊勢崎市からは行政サービスを通じて便益を得ているのに、ふるさと納税によって伊勢崎市への税負担を免れている、とも言えます。

またふるさと納税のサイトを見て頂くとわかりますが、よい返戻品は寄付金1万円以上が多いような気がします。

最終的な自己負担が2千円になるとはいえ、日本には一時的に3万や5万のお金を支払っておくという事が出来ない方も沢山います。

そういった意味でも、悪い言い方をすれば「お金持ち優遇税制」と言えるかもしれません。

誤解の無いように言っておきますと、私は何が何でも所得の多い方から少ない方へと所得移転するだけが政治とは思いません。

仮にお金持ち優遇の政策であっても、世の中の為に・将来の為に必要な政策というのも多々あると思います。

でも、今の過熱した返礼品合戦を見ていますと、自治体の税収を減らしてまですべきPRの政策ととても思えないのです。

以上は、私論でございます。

世間ではふるさと納税のメリットばかりが報道されているので、大局的な意味でのデメリットについて書かせて頂きました。

また、私はこの制度の個人的なメリットを十分に理解をしましたが、公然と批判する以上、現行の制度が続く上ではふるさと納税を利用した返礼品の享受は一切行わない事を約束致します。

妻とあれこれカタログを眺めて、「これ美味しそうだなー」とか心が揺らいだ時もありますが、この程度の事で自分の政治姿勢を崩したいとは思いませんでした。

なお、今年度に各地で発行しており、伊勢崎市も発行を予定している地域振興商品券については、地元の地域振興が確実に得られる制度であり、抽選に当たればですが、私も使用を予定しております。
posted by まにわ at 11:04| 群馬 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同感です。
あくまでも「寄付」であり、例えば「親のいない子供のために利用されます」とかであればいいと思うんですが、今の状態は利益が寄付を行う人に行っておりこれはもう寄付では無いでしょ。

日本国全体で見ると、税収が減るわけでありこんな愚策すぐに辞めるべき!!
Posted by ささやん at 2016年04月07日 09:43
ご意見ありがとうございます。

おっしゃる通り、返礼品目的の寄付は寄付ではないと考えております。

もっと大胆に言えば、合法的脱税と言いたいです。

ただ、一方的に税収が減るだけの防戦では困ってしまうため、この制度の矛盾を感じながらも最低限の返礼品のメニューを揃えている自治体もあることを付け加えさせて頂きます。

心無い、又は、理解しない(理解しようとしない)人からは、「自治体のPRにやる気がない自治体だ!」とのお叱りもあるようですが、

ささやんさんのような方がそういった良識のある自治体を応援頂けたら嬉しいです。

ちなみに本市、伊勢崎市は市長が過当競争に参加すべきではないとの考えでふるさと納税制度に最低限の返礼品メニューにて取り組んでおります
Posted by まにわ充裕 at 2016年04月13日 14:04
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