2024年02月12日

Xの投稿から(延命の是非)

医師🧑‍⚕️「残念ながらお母様(98歳)の全身状態はかなり悪く、数日以内に心停止すると思われます。延命行為の希望の有無に関して確認させてください」

患者家族👩‍🔧「全てやって欲しいです。1秒でも長く生きて欲しいです」

医師👨‍⚕️「とても大切にされているお母様なのですね。延命行為は希望されるということで承知いたしました。

私から一つだけ説明させてください。
お母様はすでに老衰に近く、心停止した後に胸骨圧迫やアドレナリン投与、気管挿管・人工呼吸器管理を行なっても心拍再開する可能性は低いです。例え心拍再開しても心停止した原因自体が改善されるわけではないため、数分から数時間で再度心停止することが多いです。さらに例え持ち堪えたとしても多くは低酸素脳症により脳機能が失われてほぼ植物人間に近い状態となり、気管挿管チューブの抜管は困難で、人工呼吸器関連肺炎を回避するために1〜2週間以内で気管切開をしてチューブを入れ替えることになります。そして栄養面でも口から摂るのは無理となるため、最初は鼻からチューブを入れて栄養剤を入れて、落ち着いたら胃ろうか中心静脈ポートを入れて栄養剤や高カロリー輸液を行うことになります。そして意識が回復しなければリハビリも十分に行えず褥瘡形成は回避困難になり、褥瘡からの感染で再度全身状態が悪化することもあります。そういったものを乗り越えたら最終的に療養型病棟への転院調整になります。もちろんその時は既に植物状態となっており、自分で食べれない飲めない喋れない動けない痩せ細っていることなり、最終的に拘縮して腕や脚が伸ばせなくなり廃人のようになります。もちろん尊厳も保てませんし、苦痛は強いものとなると想像します。

大切なお母様にそういった最期の生き方を希望されますか?そして本人もそのような生き方を希望されていましたか?」

患者家族👩‍🔧「…」

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posted by まにわ at 23:07| 群馬 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする