2017年09月11日

最後をどうするか

こんにちわ。

土曜日の事ですが、大井戸診療所開院30周年記念市民公開講座に行ってきました。

大変長い年月に渡って、在宅医療や看取りを続けてきた

大沢誠医師、小笠原一夫医師

によるプレゼンテーションは様々な事を考えさせられました。

ガン患者の在宅死亡率は

群馬県9.1%、高崎市16.5%、伊勢崎市6.9%です。

高崎市がなぜ高いか。

この小笠原医師の診療所では年間100~150人の在宅看取りをしています(患者の9割がガンで、看取り率は95%)。

家族のサポートがないと出来ない?
⇒いえいえ5年で30人以上の独居の方を看取っているそうです。

小笠原医師は「病院任せでいいんですか?考えましょう。自分の最後を」と投げかけました。

確かに行政や政治の責任として、自宅で最期を迎える事を希望する人に対して、その希望を叶えられる在宅医療・在宅介護資源を整えることがあります。

在宅での看取りは自然にそうなるものではありません。

病院医療が必要な病的な変化に対してどのような対応をするか、

介護ケアが必要な人の自然な老化による変化をどのように考えるか、

そしてそれを家族とどう共有しておくか、

かかりつけの医師や往診医を持っているか、

これらが準備出来ていて、初めて在宅での看取りが行われるのです。

大沢医師は言いました。

「介護の為に仕事を辞めるというケースもある。在宅医療を進める事は、日本全体の大きな枠で見た時に経済的であると言えないかもしれない。それでも在宅には力がある。好きな物を食べる、好きに過ごす、人と会う、地域が身近にあるなどは病院・施設では補えない」

小笠原医師は言いました。

「在宅医療には誤解が2つある。一つは、病院で出来る医療を自宅でも出来るという誤解。もう一つは、病院ほどは出来ないけどそこそこ出来るという誤解。そうではない。在宅医療はオーダーメイドの医療が出来るという事なんだ」

患者本位の医療・介護というのは、病院・介護施設・政治が考える目線で、

自分にとっては、私らしい治療・私らしい最後という事になります。

政治の面で出来る事は努力していきたいと思いますが、それと同時に国民・市民一人一人が自分らしい医療・最後というのを考えていかなければいけないのだなと感じました。

開院30年を迎える大井戸診療所、おめでとうございます。今後、ますますの発展を祈念しつつ、引き続きの在宅医療・慢性期医療のご支援をお願いいたします。

青々としていたしし唐も少し見ないうちに真っ赤に染まっていました。
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時代の変化も、身の回りの変化も、体の変化も早い時は早いものです。
posted by まにわ at 10:51| 群馬 ☔| Comment(0) | 介護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする